【中国ブランドICICLE初の海外旗艦店がパリに進出】
本記事の内容
- 【ICICLE初の海外旗艦店がパリにオープン】
- 【海外市場を視野に入れたICICLEのグローバル展開】
【ICICLE初の海外旗艦店がパリにオープン】
2019年9月、上海之禾ファッショングループ(以下、之禾グループ)傘下のハイエンドアパレルブランドICICLE初の海外旗艦店が、パリの有名なストリートであるジョージ五世ストリートに正式にオープンしました。
ICICLEパリの旗艦店はジョージ五世ストリート35号に位置しています。
店舗は440平米を超え、昔からの建築物だったため長い修復工事を経てようやくオープンとなりました。建物の外観と内装はBernard Dubrosによって設計され、現代主義とミニマリズムの風格を備えています。特に、床の間などの東洋風なデザインは建築全体の雰囲気にさらなる独自性を加えていくことに成功しています。
デザイナーBénédicte Laloux がリードしてデザインしたICICLE Atelierと呼ばれるハイエンドシリーズも、今回のジョージ五世の旗艦店で販売されます。
之禾グループにとって、今回ICICLEジョージ五世旗艦店の開業には重大な意義があり、グループがグローバル強化計画としての新たな一歩とも言えます。
【海外市場を視野に入れたICICLEのグローバル展開】
近年、之禾グループは海外市場の開拓により一層力をいれています。
2013年、之禾グループはパリ十六区のレイモン·ポンガレイストリート77号にパリでの子会社ICICLE PARIS MODEと之禾パリデザインセンターを開設し、本部の国際プラットフォームとして、グローバル化に伴った一流の専門家と人材を次々と採用しています。
2018年10月、之禾グループは420万ユーロの価格でフランスのCarvenを買収したと発表し、これによってヨーロッパを中心とした海外市場の開拓により拍車をかけています。また今年2019年の6月、之禾グループは、Balenciagaの元ヨーロッパCEOであるDaphné CousineauをCarvenブランドのトップとして採用し、ブランドの再起動を図っています。
之禾グループは1997年に創立し、天然素材を使い、ナチュラルでシンプルでありながらハイエンドを感じさせるデザインで人気を集め、成長してきました。中国のハイエンドアパレル業界にとっても重要なブランドのひとつといえます。之禾グループはデザイン、製造、物流、セレクトショップ及びフランチャイズ経営を持つ全サプライチェーンを網羅したファッショングループ企業です。
之禾グループ公式サイトのデータによると、2017年グループの売上総額は16.3億元(247億円)で、23%伸びました。2018年10月までには、すでに中国で250店も超える店舗(フランチャイズストアも含む)を運営し、堅調に成長を続けています。
中国国内の堅い成長を受け、満を持してのパリ進出。
今後、中国ブランドのグローバル展開を語る中で、外せないブランドとなっていくのかもしれません。
Michelle(林雪深)
※編集サポート 兒玉キミト
【YOHO!】創業者の梁超氏が語る中国ファッションの“今”
2005年、海外のファッション雑誌が本格的に中国に入る前に誕生した「YOHO!」。先行者利益を得て、ファッション分野、特にストリートファッションにおいての強い発言権を獲得しました。梁超氏は、「もしYOHO!の創刊が半年遅かったとしても、今のYOHO!は無い」と発言しています。
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