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中国レディースアパレルの2020年動向の展望【必読】

Fashion

中国では、この十数年で平均所得が増えていくにつれ、レディースマーケットのさらなる細分化が求められ、国際的なコレクションブランドやカジュアルファッションブランドだけでなく、中国独自のストリートブランド、EC専門のDtoCブランド、ファストファッション、日本テイストブランド、韓国テイストブランド、中国ドメスティックデザイナーブランドなどが次々と登場しています。

今回は、多様化の進む中国レディースアパレルにおいての、2020年に向かっての状況や展望をご紹介します。

本記事の内容

  • 規模の成長を続けつつ、成熟期を迎えつつある中国レディースアパレル
  • 中国国内ブランドを中心に、激化していく競争
  • 2020年レディース業界のマーケット動向予測

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規模の成長を続けつつ、成熟期を迎えつつある中国レディースアパレル

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アパレル業界は、中国でも規模がとても大きなマーケットのひとつです。そして今もなお成長を維持しています。中国の国家統計局のデータによると、メンズやキッズも含めた2018年のアパレル小売総額は1兆3707億元(21.2兆円)で、2019年のアパレル小売総額では1兆3849億元(21.4兆円)に達する見込みです。マクロ経済調整の大きな背景の中でも、アパレル業界は依然として前年同期と比べてプラス成長を遂げ、その強大なマーケットの存在感を見せ続けています。

経済の発展につれて、中国人消費者の消費習慣は成熟していき、消費需要はより多様化し、個性的になっていき、これによって異なるマーケットへの細分化が必要になっていきました。また、Euromonitor Consultingの調査データによると、2018年、中国のアパレル業界の中で、レディースマーケットの比率は最大で40%に達しました。次にメンズ、スポーツアパレル、子供服の順で、2018年の3者の比率はそれぞれ23%、11%、8%となっています。

レディースアパレルは、中国のアパレル産業の重要な主要構成となっているのは明らかで、その発展はアパレル産業全体の発展に大きな影響を与えています。レディースマーケットだけを見た場合、2018年の中国レディースの小売額は約8677億元(13.4兆円)で、2019年のレディースの小売額は8766億元(13.5兆円)に達する見込みとなっていて、いかに影響力が大きいか感じることができます。

中国国内ブランドを中心に、激化していく競争

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世界を見渡すと、ハイエンドなレディースアパレルマーケットとしてはフランス、イタリア、イギリス、アメリカなどの欧米の国々がまだ一定の競争力をもっているといえ、また、アジアでは、日本と韓国のレディースアパレルがある程度の発信力を持っていると言えます。

一方中国では、前述したような巨大なマーケットを誇り、レディースブランドは一線級のブランド、二線級のブランドと、知名度やブランド力によって階層が分かれていると言えます。そして、2018年の中国国内レディースブランドベスト10ランキングから見ると、中国国内でマーケットをリードしてるレディースブランドは浙江省に最も集中していて、10ブランド中3つを占める結果となっています。

また、中国国内のレディースブランドの多くは、ブランドとしてのモデルチェンジの時期であり、業界競争がますます激しくなっています。もちろん、中国内のブランドだけでなく、ここ数年と同様にますます多くの国際ブランドが中国のレディースマーケットに進出し、競争が更に激化していくことは間違いないです。

どの観点で見ても、売上の規模でいうと国際ブランドよりも中国ブランドのほうが存在感がありますが、一方でUNIQLOはさまざまなカテゴリにおいて常に上位に位置しており、中国でも圧倒的な存在感を見せています。

2020年レディース業界のマーケット動向予測

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中国国内のレディースブランドの競争がますます激しくなっているこの状況の中で、中国国内のレディースブランドの競争傾向は主に4つの方向に発展していくと言えます。

依然として進むカジュアル化、ストリート化

マーケットは依然として、オフィス用のものやTPOを重視したものよりも、カジュアルで心地よいものが強くなっていく傾向にあります。

どんな生活シーンであれ、リラックスできる状態を好む傾向にあり、その中の代表的なものとして、ストリートスタイルが挙げられます。それはメンズに限らず、レディースでも大きく見られる特徴です。

「服を着る」という行為のパーソナライズ化

欧米や日本がたどってきた道と同様に中国でも、「服を着る」という行為はすでに、自分の個性と表現し、追及する手段になりました。

色やデザイン、シルエットに自分なりのこだわりや好みを反映させることはもちろんのこと、それは単純に服を選ぶということだけでなく、価値観をアップデートさせ、パーソナライズさせ、服を通して自分を知り、自分を伝えるという行為にまで昇華してきています。

「ブランド」への重視傾向

経済成長、教育水準の向上、文化の多様化に伴って、若い女性の経済力そして表現欲求は絶えず増加しています。消費観も絶えず変化し、ブランドカテゴリの細分化も進んでいる一方で、「ブランド」を重視する傾向は強まっています。

それは単純に高級ブランドという意味でのブランドだけでなく、信頼性や信用度という意味でのブランドも含め、重視傾向が強まっています。

オンラインとオフラインのマーケティング結合

インターネットとテクノロジーの発展に伴い、アパレル業界での実店舗業態は、他の国と同様に中国でも大きな打撃を受けています。

オンラインとオフラインを互いに敵対させるのではなく、あくまで顧客に心地よく、感動するショッピングサービスを提供するための手段として、オンラインとオフラインを結合されたマーケティング方式は未来に向けてますます増えてきています。

中国ではTaobaoのみで販売する淘品牌と呼ばれるブランド群や、独自のスマホアプリ内で販売するIT企業が急成長を遂げていますが、彼らも実店舗での体験や体感を重視し、オフラインでのサービスを増やしています。

「生産」と「デジタル」に秀でた中国だけに、DtoCサービスとしての差別化を図るため、今後ますます独自のテクノロジー開発とオフラインによる体験の提供を強化していくと言えます。

巨大なマーケットが緩やかな成長を続ける中国レディースアパレル。2020年は「個性」や「体験」をキーワードに、独自の変化を遂げていきそうです。

兒玉キミト

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