中国一号店を閉めるH&Mの、グループ全体として成長を狙う今後の中国市場での動き
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記念すべき中国一号店の閉店
2022年6月24日、H&Mは中国上海の淮海中路651号に構える旗艦店を閉店した。
この店舗は、2006年にオープンした中国大陸の記念すべき一号店だった店舗。
また、2021年5月には上海の南京西路店も閉店しており、立て続けに上海の旗艦店を閉めた形となる。
この2年で約100店舗を閉鎖しており、新疆棉の事件の影響が続いていることは間違いない。
またそれだけでなく、中国ブランドの成長によるファストファッション市場の競争が激化しており、今回の閉店の流れはその結果とも言える。
同じH&MグループのMonkiもTmallから撤退し、一時期は好調だったCOSも苦戦を強いられ、リブランディングを図っている最中。
一方で、H&Mグループのレディースブランドの&Other Storiesは上海のiapmや北京の三里屯太古里に旗艦店をオープンし、ライフスタイルブランドであるARKETはTmallやWeChatミニプログラムなどのオンラインストアオープンに続き昨年2021年に北京の三里屯太古里に中国初の実店舗をオープンし、今年2022年には上海と広州にも実店舗をオープン予定。
主力ブランドのH&Mが大苦戦を強いられる中で、グループとして違う形での中国マーケットでの成長を狙うH&Mグループ。
苦境でも諦めていないからこそ、グループ全体としての動きは注目に値する。
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