上海で増え続けるインディペンデントで個性のある小型カフェ【3選】
経済成長にともない、ここ数年凄まじい勢いでカフェが増え続けている上海。
スターバックスのような世界的チェーン店はもちろんのこと、インディペンデントで個性のあるカフェも急速に増えている。
お店に入りたくなる理由は人によって様々である。ある人にとってはお店の外観や内装の美しさが入店の理由かもしれないし、ある人にとっては店の看板名や商品のネーミングをきっかけに気になることもあるだろう。
その中でも独自のレシピで存在感を放つカフェを今回は3つ紹介したい。
本記事の内容
- 醤油やカレー?意外なレシピを使う“石藤珈琲”
- 文化度の高いエリアに現れた一軒の小さなカフェ“BOBAC COFFEE”
- 様々な角度で視覚を刺激するカフェ“村口大樹”
醤油やカレー?意外なレシピを使う“石藤珈琲”
本テイストなカフェに、独創的なコーヒーが上海で沸々と人気のお店、それが石藤珈琲だ。
メニューには、醤油風ラテ、日式カレー風ラテなど、上海の他のカフェでは中々味わえないようなコーヒーが並んである。
店内は、カジュアルな清潔感あり、広くはないが一息つくのにとても最適である。
お店の看板メニューは、酱油糖浆拿铁(醤油風ラテ)だ。醤油は日本産の醤油を使ってブレンドしているそうだ。コーヒーの底に、うすく醤油が足されてあり、ラテをかき混ぜるとしっかりと醤油の香りもある。醤油とラテが想像以上にマッチし、後味に少ししょっぱさの残る珈琲だ。このほかに、お店の新商品として、黒胡麻ラテも魅力的だ。
お店の外には目印として、大きな木、白い壁にcoffee…とペイントされてある。
石藤珈琲の付近には、人民広場、人民公園、上海博物館、上海グランドシアターがある。さらに、人民広場から西蔵中路を歩いていくと南京路歩行街や外灘などの観光エリアまで足を運べる。観光や散歩の際に、寄り道として行くのもありだろう。
住所:中国上海市黄浦区威海路20号-3
営業時間:8:00-21:00
最寄り駅:人民広場(1、2、8号線)から11番出口から徒歩8分
文化度の高いエリアに現れた一軒の小さなカフェ“BOBAC COFFEE”
新しく出来た美食店集う商業施設である陕康里、富豪 栄宗敬の旧宅でPRADAがリノベーションしてギャラリーとして活用している栄宅、人気ジェラート専門店のDal Cuoreがある陕西北路エリア。このエリアに昨年オープンしたカフェBOBAC COFFEEも注目のカフェのひとつだ。
お店の看板メニューは、焦糖肉桂拿铁(キャラメルシナモンラテ)(40RMB約650円)。出来上がったラテには、上から粉砂糖を満遍なく振りかけ、バーナーで表面をじっくりと焼いてある。最後の仕上げとして、シナモンスティックも焦がして丸ごと乗せてある。ちなみに、牛乳はオーナーのこだわりで明治の牛乳を使用している。
コーヒーの表面に薄くパリパリとしたキャラメルの層があることも大きな特徴だ。甘すぎず口当たりがなめらかなコーヒーである。
こだわりのコーヒーメニューが揃っている一方で、フルーツティーの取り扱いあるのでコーヒーが苦手な人でも楽しめるカフェでもある。
クリーム色の外観に、窓ガラスからは暖かいライトがついた店内が伺える。店内は、5、6席しかないが、一度座ると時間を忘れるほど心地よくコーヒーを楽しめるだろう。
“世界仍然美好,因为有咖啡店”
“世界はまだこんなにも素敵だ、なぜなら、カフェがあるからだ”
これは、お店で見かけた台詞である。
BOBAC COFFEEいわく、ひとつの都市にあるCaféからはその都市全体の生活に対する態度と幸福度が現れるのだという。
住所:中国上海市静安区江宁路街道陕西北路549-1号
営業時間: 平日 8:00-18:00 土日9:00-18:00
最寄り駅:南京西路(2、12、13号線)1番出口、昌平路(7号線)2番出口から徒歩17分
様々な角度で視覚を刺激するカフェ“村口大樹”
村口大樹は、創意工夫されたアルコール入りのコーヒーが人気のカフェである。白と緑を基調としたお店とこのカフェオリジナルのコーヒーは、視覚をとても心地よく刺激してくる。
村口大樹オリジナルコーヒーメニュー(48RMB(約800円))は、
牧羊人的传说 The legend of shepherd
神秘人 A mysterious man
她将感应器探入深海 The adolescence of “ flyinight”……
と、その独特で長いネーミングが特徴である。
また、このお店のコーヒーカップも、デザインに長けていて注目だ。
カクテルグラスにも実験で使うようなビーカーにも見えるようなその独特な形状が、この店の個性のひとつとして人気を集めている。
住所:中国上海市黄浦区长乐路368号
営業時間:8:00-18:00
最寄り駅:淮海中路(13号線)から3番出口から徒歩3分
ニューヨークやパリ、東京にも引けを取らないほど個性的なカフェが増えた上海。
テナント家賃も高く、入れ替わりも激しいが、だからこそ、常に新しい提案を楽しむことができ、新しいカフェ文化も生み出されていく街ともいえるだろう。
大森七海絵
深センガールに人気の深センカフェ事情【成長スピードは上海以上!?】
中国では、上海に限らず、メニュー、内装、食べ物のデコレーションなどで工夫をしているカフェがどんどん増えています。 その中でも、深圳のカフェは特に速い速度で発展、進化しています。スターバックスのようなチェーン店ももちろん加速的に増えていく一方で、個性的なカフェも日々増え続けています。
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