【中国ファッショントレンド】上海ファッションウィーク19SS考察
2018年10月の2019SS上海ファッションウィーク中の様々な合同展が終了し、上海ファッションウィークの主催側から、今回の3つのトレンド考察について発表がありました。
本記事の内容
- アクセサリーアイテムに対する需要の増大
- 中国マーケットにおける海外の中小規模のブランドの増加
- 西北エリアのファッションマーケットの伸び
ここでは、上海ファッションウィークの主催側から公表されている、
この3つのトレンドについてご紹介いたします。
アクセサリーアイテムに対する需要の増大
小物を充実させてスペースの有効活用
今季の合同展では、アクセサリーカテゴリが占める割合が大幅に増加し、全体の30%を超える結果となりました。これは、セレクトショップ内における、アクセサリーゾーンが広がっていることが要因です。陳列やVMD、スタイリングについての理解が深まってきていることも、要因の一部となっています。
また、百貨店やモールの、通路やエスカレーター下などのデッドスペースにおけるアクセサリーブランドの誘致、買い付けが強化されていることも、要因の一部となっています。
中国マーケットにおける海外の中小規模のブランドの増加
ヨーロッパや日本のブランドが出展
イタリアや日本など、海外の中小規模のブランドやインディーズのデザイナーズブランドが、ショールームとして合同で出展するケースが目立ちました。特に、自国のマーケットが伸び悩んでいるヨーロッパや日本のブランドたちの中国への注目は大きく、前回18AWを比べても、参加ブランドが大幅に増加する結果となりました。
» 参考:中国のアパレル展示会は日本と全然違う【進出したいブランド必見】
以前は海外といっても、香港や台湾などのいわゆる中華圏がメインでしたが、現在はイタリアや日本を中心に、フランスやシンガポール、イギリスなど、出展ブランドの国は多岐に渡っています。
この数年、このトレンドは続いており、今後も続いていく傾向といえます。
西北エリアのファッションマーケットの伸び
ファッション未成熟エリアの成長
甘肃、陕西、内モンゴル、ウイグル、西安、鄭州などの中国の西北エリアにセレクトショップが増加を続け、数だけで考えると、上海などの華東エリアを凌駕していく勢いです。
成熟し、リテラシーも高い、華東エリアを代表とする一級都市エリア、それに対する勢いやエネルギーを感じる二、三級都市エリア。この対比構図は年々明確になってきています。
一級都市エリアと比較すると、二、三級都市エリアはニューヨークやパリ、東京などの海外への直行便がとても少ないことも、この傾向の要因になっています。海外の大型合同展に渡航しにくいバイヤーにとっては、上海ファッションウィークの合同展の価値はより高いものとなります。
兒玉キミト
【中国アパレル】市場規模はこんなに伸び続けている【EC,通販も】
中国アパレルはこの20年、常に市場規模の拡大を続けています。「もう市場は成熟したんじゃないの?」「これからはチャイナプラスワン(東南アジア)でしょ」なんて声もチラホラ耳にしますが、そんなことはありません。2018年の今でも伸び続ける、中国アパレルの現地からのリアルな市場規模をご紹介します。
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