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【中国最大級の合同展示会 Ontimeshow 2021A/W レポート】

Fashion

(撮影:Daisuke Tominaga)

新型コロナウイルスの影響で当初の予定から延期されたものの、今季も上海ファッションウィーク期中、4月3日から4月9日にかけて中国最大級の展示会Ontimeshowが上海のアートエリア内WEST BAND ART CENTERにて開催された。
» 参考:【上海ファッションウィーク2021秋冬が開催】連日展示会とショーで賑わい

今シーズンは会期日程が従来のスケジュールより延長され、新たにV VIP DAYが設けられた効果も相まってか、業界関係者をはじめ多くの人が来場した。

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中国バイヤーが見据えるトレンドの展望

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ストリートテイストのアイテムやブランドの人気は依然として高く、オーバーサイズアイテムの着用は今季も引き続きトレンドを牽引。

しかし、トレンドやブームにもある種の飽和が生まれていることから新たなブランド、アイテムを探しているバイヤーが非常に多く、今シーズンはいわゆる”中間着”に対する反応が比較的好調であったと感じている。

スプリングコートやセーター、カーディガン…等は中国マーケットでは売れにくい というのが定説であったにも関わらず、あらゆる面での新陳代謝の激しさからこの定説も覆りつつある。

また、ユニセックス展開のアイテムの着用はもちろんのこと、レディースがメンズブランド、メンズサイズ展開のアイテムを使ったコーディネートも多くみられた。

中国のセレクトショップの大半は日本のようにフロア毎にメンズ、レディースと区切るような商習慣はほぼ存在しておらず、その殆どがある種フラットな状態で商品を陳列している と前回の記事で記述したが、その傾向は引き続き継続され一般層にも反映されている。

成都、杭州、天津、武汉、重庆、新一級都市として制定された地域から来場するバイヤーの増加は半年前にもレポートしたが、今シーズンはいわゆる2級都市以下からのバイヤーも多く来場し、今後も増加の一途をたどるとみて概ね間違いないであろう。

上海はテナント費用や家賃、人件費も高騰しており当然のように競争率も激しい。ここ数年で急速に求心力を増し、世界でもトップクラスのマーケットに成長を遂げた側面から鑑みても、ある種の飽和状態に突入していくことは想像に難くない。

こうした観点からみても、2級都市以下のマーケットが成長していく過程の中には潜在的なチャンスも多く、それに伴い需要は高まっていくのではないかと感じている。

いずれにせよ、ここ数年の間は中国国内における”地方店舗” “地方バイヤー” の動向に注視していく必要があると推測している。

Writer:石本 遥路
Photographer:Daisuke Tominaga

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