李宁(リーニン)パリファッションウィークに登場【中国アパレル】
本記事の内容
- Lining李宁(リーニン)がパリファッションウィークに参加
- パリとニューヨークに続き日本マーケットへの進出
Lining李宁(リーニン)がパリファッションウィークに参加
2019年6月22日、Lining李宁(リーニン)がパリファッションウィークに登場しました。
これは昨年に続き、2回目の参加となりました。
2018年にLining李宁(リーニン)はインターナショナルアパレルブランドとしての挑戦を強め、国際舞台へたびたび姿をあらわすようになりました。従来の低価格スポーツアパレルからの大きな脱却でもあります。
Lining李宁(リーニン)の2018年の売り上げは、前年比で18.45%成長の105.11億元(約1600億円)となり、純利益も39%成長の7.15億元(約110億円以上)となりました。
2003年に10億元を突破して以来、2005年に20億元、2006年に30億元、2009年に80億元と急速な成長を見せ、中国マーケットだけをみると、アディダスを超えるほどにまでなりました。
この成長を受け、2010年ごろからブランディングに経営の重きを置くようになり、この8年をかけ、このブランディング重視の経営に、ひとつの答えを出しつつあるといえます。
この8年で、他業種とのコラボやプロスポーツ選手へのスポンサー契約など、Lining李宁(リーニン)はさまざまな取り組みを行ってきました。
その集大成が国際的なファッションウィークへの参加、ということになります。
2019年2月12日午前11時、Lining李宁(リーニン)はニューヨークファッションウィークに2回目の参加を果たしました。
あえて中国文化をコレクションコンセプトに含めることで、国潮(中国人から見た誇れるドメスティックブランド)の立ち位置を確かなものにしています。
パリとニューヨークに続き日本マーケットへの進出
Lining李宁(リーニン)の海外展開は、パリとニューヨークだけではありません。
今年3月中旬、渋谷で開催された第6回atmos conにも参加し、日本のストリートマーケットへの進出も果たしました。
また、海外展開によるブランディング効果は中国国内にも好影響を与えています。
先日行われた成都の太古里モールでのポップアップショップでは1日の売り上げが60万元(約1億円)を超え、ブランドの歴史に新たな1ページを加える結果となりました。
海外のファッションウィークで発表された新作に加え、成都の太古里モール店限定の商品を企画したこともこの大きな売り上げの要因のひとつになっています。
単純な売り上げ成長ではなく、ブランド価値の高まりとともに健康的に成長を続けるLining李宁(リーニン)。これからの中国ファッションマーケットを語るうえで、外せないブランドのひとつといえます。
兒玉キミト
【中国ブランドも海外へ】グローバル化を続ける中国アパレルマーケット
中国ブランドの影響力も海外で拡大を続けています。象徴的なのは「ニューヨークファッションウィーク」。Tmall(天猫)のサポートを受け、ハルピンビールや青島ビールといった非アパレルブランドもニューヨークファッションウィークに参加し、アパレルブランドとしてもLining(李宁)やPEACE BIRD(太平鸟)が参加しています。
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