上海のオリジナリティー溢れるバー4選【2021最新】
(画像提供元:バーGOEN)
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アルコールを提供するお店が数え切れないほど存在する中、上海でもバー同士の熾烈な競争が続き、それぞれのお店の競争心も燃え続けている。
その競争にともない、多種多様なバラエティに富んだバーが増え続けている。
お店に足を運びたくなる気持ちはきっと、「シンプルにお酒が好き」「ヒトとお酒を楽しみたい」「写真映えするカクテルを注文したい」など、消費者の年齢層や性別、価格帯によっても選ぶお店は変わっていく。もちろん、外観や内観、口コミ、サービスなども、お店を選ぶポイントになる。
そんな熾烈な競争が続く上海のバーライフにおいて、特に自身のオリジナリティに力を注ぐバーを今回は4つ紹介したい。
1.GOEN
GODZILLA出現!日本人が振る舞うアイディア性と美味しさで人気の日系バー店“GOEN”
はじめに紹介するお店は、日本人がオーナー兼バーテンダーのお店である。
店内はL字型の落ち着いた空間となっていて、壁にはガラスのショーケースが均等に並んであり、中には高級ウィスキーが上品に飾られてある。バーカウンターの背景には木でつくられた六角形の幾何学模様が華やかに広がっていて、和風なデザインが特に魅力的だ。
こちらGOENの新作人気メニューは、「Great Wave大浪」。葛飾北斎の富嶽三十六景神奈川沖浪裏の波の向こうにゴジラが出現していて、浮世絵と日本の現代ポップカルチャーから考案された、インパクトの強いカクテルである。
次に、「Winter Mt. Fuji」。日本の象徴である富士山をモチーフとしたカクテル。
(2種類とも88RMB=約1500円)
これらオリジナルカクテルは全て、オーナーのアイディアによるもので創意の加えられたカクテルだ。この他、定番カクテル、ウィスキー、さらにモクテルもあるのでアルコールが飲めない方でも安心できる。
ゆったりした空間に温かみを持ち合わせたお店であり、親しい友人同士やカップルでも、そして1人でも、ゆっくりと進む時間の流れのなか会話を楽しめて、心地よく飲めるだろう。
GOENに行く際は、事前に予約するのがおすすめである。
住所:上海市静安区昌平路363号安垦活力(昌平大厦)1F D室 GOEN
営業時間:月曜-木曜19:00-01:00、金曜-土曜19:00-2:00(日曜定休日)
最寄り駅:昌平路(7号線)2番出口から徒歩10分
※紹介したカクテルは季節限定のもの
2.J.Boroski
上海の昆虫博物館?昆虫がテーマな異空間バー“J.Boroski”
J.Boroskiはアジアでは人気のお店の一つであり、バンコク、香港に続き上海は3店舗目のオープンとなっている。昆虫を題した店内は、壁から天井まで一面に甲虫類の標本が数千と綺麗に飾ってある。他にも蝶の標本など、お店の至る所に様々な昆虫の標本がレイアウトされている。店内のライトは明るすぎず、意外性も感じさせてくれる神秘的な空間となっている。
あえてメニューを置いてないこともJ.Boroskiの魅力の一つである。ベースとなるお酒、フルーツ系、アルコール度数の強さなどをあわせて考えてくれるのである。好きな味やその場の気分で注文が出来るので、自分だけへのスペシャルな一杯をつくってもらえるのが魅力的だ。ちなみに、お店のフードは昆虫をフライドさせたおつまみを提供している。
こちらは予約制であり、ウォークインは受け付けていない。メールでの予約と予約確定後にお店側からお店の詳細が送られる仕組みとなっている。
住所:中国上海市静安区富民路177号2階
営業時間:平日、土日19:00-02:00
最寄り駅:静安寺(2、7号線)8番出口から徒歩5分
予約メールアドレス:SHANGHAI@JBOROSKI.COM
3.HATS&CAPS
お酒とトークショーを楽しめる帽子店兼バー“HATS&CAPS”
HATS&CAPSは、お店の看板も番地の札もなく、路面から見えるガラスショーケースに帽子が飾ってあるのみ。なので、一見帽子屋に見えるのだが実はカクテルバーである。いわゆる、スピークイージー風の隠れ家バーなのだ。
お店のカクテルは、映画や歌などからインスパイアされていて、そのバックストーリーを聞くのも楽しみ方の一つだろう。ここで女性にオススメのお酒が「cheek to cheek」。カクテル内のライチには、金箔がかかってある。酸味が少しあり、フルーティさとミントの味が包まれているカクテルだ。そして「La Vie En Rose」。木苺の香りと、少しクリィーミーであり甘いカクテルとなっている。
また、トークショーが不定期で開催されるそうだ。チッケトは必要なく、最低2杯注文することが入場条件となっている。
住所:中国上海市徐汇区汾阳路51号
営業時間:月曜-木曜、日曜18:30-02:00、金曜-土曜18:30-03:00
最寄り駅:常熟路(1、7号線)2番出口から徒歩10分、陕西南路(10、12、1号線)7番出口から徒歩10分
4.Sober Company
まるで密室ゲーム、アジアTOP 50に入る未知な体験型のお店“Sober Company”
2020年世界トップ50のバーに入るお店で、アジア圏では第12位に入っており、さらに中国国内ランキングではトップレベルと噂のバー店である。
こちらのお店は、上海にある人気バーSpeak Low(彼楼)と同じ系列店であり、
店内は4つの空間があり、Room1〜Room4に分かれている。Room1から始まり、一杯注文すると丸いチップを渡される、このチップで次の空間に移動できるのである。まるで、ゲームの様にクリアしてくことで次に進める。そして、チップが3つ集まれば、最後Room4秘密の空間(Tipsy)バーへと飲みに行けるのだ。
4つの空間にはそれぞれ工夫されたテーマがある。
Room1 Sober Café
(一階)主にコーヒー合わせたオリジナルカクテルを提供している。お店の外観を見ると一般的なカフェ店に見えるかもしれない、だが実際はオリジナルコーヒーカクテル、カクテル、ホットドリンクなどもある。ジンを数多く揃えてあるので、ジンが好きな方へもおすすめだ。
Room2 Sober Kitchen
(二階)こちらでは、香港式の料理とお酒が楽しめる空間となっている。アルコールメニューは、ティーを合わせたオリジナルカクテルがメインである。また魅力的なのが、透明なテーブルの中に麻雀が入っているデザインであるのだ。
Room3 Sober Society
(二階)ここでは12の干支をモチーフに作られたオリジナルカクテルが楽しめる。コースターには干支の絵柄が可愛らしくデザインされてある。
Room4 Private Room Tipsy
(?階)チップを3枚集めたのち、最後の秘密の空間に移動できる。こちらには、カクテルコンペティション「ザ・シーバス マスターズ2017」世界大会で優賞をした日本人バーテンダーさん(鈴木敦氏)がお酒をつくってくれるのである。メニューは置いていないので、一人一人の好みに合わせてつくってもらえるのだ。ちなみに、TipsyではRoom3までチップを3枚集めた人のみが入れる秘密の空間なので、撮影は禁止となっている。
お店自体は日中はカフェとして営業していて、カフェのみの利用もできる。
ユニークなつくりと、カフェ・美味しい料理とお酒が一度に三通り楽しめるお店である。
住所:中国上海市黄浦区雁荡路99号1階
営業時間:平日、土日10:00-02:00
最寄り駅:黄陂南路(1号線)1番出口から徒歩7分
今回紹介した以外にも、BARBAR SHOPやLAUNDRY CO. 、A TOMPSON HOTELのように、入り口はバー以外の業態を模した隠れ家バーも続々と増えている。競争が激化しているからこそ、オリジナリティーのあるバーが次々に生まれて、上海は夜を楽しみやすい街として成長を続けているといえる。
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