2022/04/09

ロックダウンの影響で上海ファッションウィーク22AWはオンライン開催へ

（画像出典元：ontimeshow）

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2022年3月上旬からコロナの感染が広がり、陽性ができた局所エリアごとの封鎖隔離を開始した上海。

大規模にPCR検査を継続していることもあり、封鎖隔離開始後も感染者数は増え続けている。
感染者の多くはは無症状感染であり、重症化率としては非常に低い状態を保ってはいるのだが、中国政府は依然としてゼロコロナを目指しているため、感染管理はより厳格な状況になってきている。

現在では上海市全体が事実上のロックダウンとなっていて、市民は自宅から出られず、食料も事前に各々が備蓄した分と上海市からの配給分が基本となっており、厳しい生活を強いられている。

ロックダウンはもちろんファッションマーケットにも大きな影響を与えており、3月25日開催を予定していた上海ファッションウィーク2022AWはオフラインでの開催を事実上断念せざるを得ない。

そのため、毎シーズン上海ファッションウィークに連動して開催している大型合同展ontimeshowは、オフラインに替わる新しい取り組みとして、「线上时装周（オンラインファッションウィーク）」を発表した。

ontimeshowは今回、中国で最も人気の高いSNSの一つであるREDと業務提携し、REDのプラットフォーム上での各ブランドの映像作品やLOOKを発表する他、2022SSの商品の販売も行う。

ブランドからの発信だけでなく、スタイリストやインフルエンサーたちからの積極的な情報発信も仕掛けていくことで、圧倒的な情報拡散も狙う。

今回参加できるブランドはontimeshow合同展の事前審査を通過しているブランドのみ。
少数ながら、日本ブランドも参加予定。

ファッションウィーク自体も、無人の美術館やアートスペースを活用してのランウェイなど既存に替わる手法は日々検討中ではあるが、ロックダウンの終わりが見えてこないとオフラインの活用は現実的ではないかもしれない。

2020年3月の2020AWのシーズンは、コロナの影響があったものの結果的には1ヶ月遅れの4月下旬にオフライン開催できた。
そういった意味では、今回は2年前よりコロナの影響が大きいと言える。

上海ファッションウィークの模索は続く。

兒玉キミト