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【中国にも飛び火!?日本の「ドラマ」と「主題歌」をめぐる相互関係】

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本記事の内容

  • 中華圏における日本ドラマと主題歌の関係性
  • ドラマをきっかけに中華圏で日本人アーティスト人気が上昇
  • 日本のドラマや主題歌の今後の可能性

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中華圏における日本ドラマと主題歌の関係性

ドラマ

今、視聴者の基準が厳しくなっているこの時代に、「よいドラマ」を作るのはとても複雑で難しくなってきています。

キャスト、演技力、ストーリーやCGのクオリティといった構成要素だけでなく、そのドラマにあった主題歌の活用も必要です。主題歌はドラマのテーマを強調するだけなく、同時に、クライマックスの時に雰囲気を引き立てる重要な役割を果たします。

1980年代や1990年代といった以前のドラマでも音楽は重要だったものの、インターネット、特にSNSを介してコンテンツが広まる現代においては、その重要性はますます高まっています。

ドラマを通して曲の人気が高まる、あるいは逆に曲の人気を通してドラマの人気が高まる、この好循環が日本だけでなく、中国や台湾、香港といった中華圏でも続いています。

私たち中華圏の人間の間でも日本のドラマへの注目度は高いためです。

例えば、2017年の大ヒットドラマ「アンナチュラル」の主題歌「Lemon」では、米津玄师がこの曲をリリースした後、人気がさらに急上昇し、日本国内だけでなく、中国でも多くのファンを獲得しました。

2019年には中国の上海において、海外初のコンサートを開催、チケットも販売開始直後瞬く間に完売となりました。

米津玄师に対するこの熱狂的な人気が、中国での「アンナチュラル」のさらなる人気に繋がりました。米津玄师のように、ドラマの主題歌がきっかけで中国で有名になった歌手はまだまだいます。

ドラマをきっかけに中華圏で日本人アーティスト人気が上昇

ドラマ

2010年にデビューした星野源は、日本ではもちろん注目されていますが、海外での知名度はそんなに高くありませんでした。

しかし、2016年主演と主題歌を担当した「逃げるのは恥だが役に立つ」の「恋」で中華圏でも一気に有名になり、軽やかな曲風とキュートなダンスが視聴者を惹きつけました。

その後、紅白歌合戦の参加と、2017年にドラマ「過保護のカホコ」の主題歌「Family Song」のリリースを経て、中国での高い人気を固めました。

平井堅も同様に、ドラマ「小さな巨人」での主題歌「ノンフィクション」は中国の視聴者にとっては平井堅を知る、いわゆる「デビュー作」になりました。

毎年紅白歌合戦に出演するたびに、多くの中国視聴者が彼の歌声に感動しファンになっています。米津玄师と星野源に比べると、そこまで知名度が高くないですが、日本の文化に興味がある中国人にとっては、平井堅は綺麗な歌声と甘いマスクを持っているイケメン歌手に映るのです。

すでに主題歌で中国での高い人気を固めている歌手もいれば、これからの未来に大きな可能性をもつ歌手もいます。あいみょんは、日本でもまだニュージェネレーションと呼ばれる世代のアーティストですが、ドラマ「野獣になれない私たち」の主題歌「今夜このまま」で中国の視聴者の注目をさらいました。

爽やかでパワフルな歌声と、中国で流行りの「厌世脸(けだるそうで、どこか諦めを感じるような顔。典型的なアイドルなどのカウンターとして、今中国の若者の間で支持を集めている)」を持ってるあいみょんは、すぐに中国人の頭の中に記憶されたのです。

そして2019年、米津玄师に続いて上海でコンサートを開催、再び人気を集めました。今後さらに、いい作品が増えるほど中国での人気も上昇していくことは間違いないです。

日本のドラマや主題歌の今後の可能性

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こういった流れを考えると、日本のドラマ、映画は、これまでどおりキャストの演技力や人気を重視する一方で、主題歌の選択についてもさらに多角的に考え、選ぶようになっていくでしょう。

国さえもまたいだドラマと主題歌の「WIN-WIN」の関係。

この先、よい脚本、よいキャストとよい歌手のさらなるコラボレーションを、上海からも期待します。

Michelle(林雪深)
※編集サポート 兒玉キミト

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