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【初心者向け】グラフィックデザインにおける印刷の基礎知識【重要】

Creative

疑問

グラフィックデザインを始めたばかりの人「自分でオリジナルのチラシや写真集など、簡単なデザインを作ってみたんだけど、自分で印刷する場合と、業者に頼む場合もあるし。印刷の初期設定やデータはどうやって作ればいいの?」

こういった初心者向けの疑問にお答えします。

筆者もデザインを始めた頃は、印刷に関しての知識は無知だったのですが、基礎さえ理解すれば決して難しい事ではありません。また、グラフィックデザインをする上で、印刷の知識はとても重要な部分でもあります。

本記事の内容

  • 印刷の原理や仕組みを理解しよう
  • 印刷を前提としたグラフィックデザインソフトの設定方法【基礎】
  • 制作したグラフィックデザインを印刷する際の注意

印刷されて初めて完成になるので、
グラフィックデザインと印刷は、切っても切れない関係です。現在はプロのデザイナーとして仕事をしていますが、海外で働いていた際も、世界共通で重要な知識だとあらためて実感しました。

初心者にも分かりやすく説明しますので、
記事を読み終える頃には、印刷の基礎をある程度は理解できていると思います。

印刷の原理や仕組みを理解しよう

CMYK

まずはグラフィックデザインをする上で重要な印刷について理解しましょう。

ポイントさえ抑えれば、難しい事ではありません。

  • 印刷の起源って?
  • 印刷の原理と仕組みを知ろう
  • 現在の印刷事情について

それでは順に詳細を見てみましょう。

印刷の起源って?

紙への印刷は14世紀、ドイツ人のグーテンベルクによって、金属版に文字を刻んだ活版印刷の開発が起源と言われています。

例えると、ハンコの原理をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。

当時は日本や中国まで活版印刷は広まっていましたが、アルファベットと比べて漢字の種類が膨大だった為に、浸透はしなかったそうです。

活版印刷

日本では江戸時代まで木版印刷が主流で、
本格的に活版印刷が広まったのが19世紀です。

その後はパソコンの出現により、グラフィックデザインが主流になり、DTP印刷(デスクトップパブリッシング印刷)が加速的に広まっていきます。

印刷の原理と仕組みを知ろう

印刷はこの4色で構成されますCMYK(シーエムワイケー)

  • C(シアン)青系の色見
  • M(マゼンタ)ピンク系の色見
  • Y(イエロー)黄色系の色見
  • K(ブラック)黒系の色見

印刷物は4色のインクの組み合わせによって、写真や文字などを紙に印刷。
※最近では6色や7色インクもありますが、基本は4色です。

CMYK

結論から言うと、印刷は色の混ぜ合わせで、細かい色を紙や布などに表現します。

みなさんが子供頃に、絵の具で絵を書いた事を思い出してみてください。
途中で飽きて、絵の具を混ぜて遊びませんでしたか?

黄色と青色の絵の具を混ぜたら、黄緑になった!なんて経験は皆さんあるはずです。もしくは黒色に白色の絵の具を混ぜて、灰色を作ってみた!といった感じです。

他には木彫りの版画を色を分けて重ねるイメージや、透明の色付きフィルムを重ねると色が変わるイメージが参考になります。

現在の印刷事情について

最近では家庭用プリンターもひと昔前と比べて、格安で販売されていますし
昔と比べるとかなり良い時代だなと感じます。

それでは実際の例をもとに比較してみましょう

15年前の印刷環境(2003年)。

  • パソコンがそもそも高価(本体とモニタが別)
  • グラフィックデザイソフトは一つで8万円前後
  • 家庭用プリンターは本体が高い
  • 印刷業者に冊子の見積もりを頼むと10万超えは当たり前

15年前に筆者が学生の頃は、こういった感じでした。

特に鮮明に記憶があるのが、就職活動で自分の作品を冊子にしようと思い、
印刷会社に見積もりを取ると20万を超えていました。。学生で20万円はきついですね。
正直その時代は会社により印刷料金がまちまちで、印刷会社はかなり上乗せしていたと感じます。(あくまで個人の意見になります)

現在の印刷環境(2018年)

  • iMacが12万円程度で買える(一体型)
  • 有名なデザインソフト会社で980円/月額のプランがある
  • 家庭用プリンターは本体が安い
  • CMでお馴染み!ネット印刷の『ラクスル』でA4の24ページで3万以下

※家庭用プリンターはインク代は高くはなりました

現在はパソコンやグラフィックデザイソフトの普及により、グラフィックデザインや印刷がさらに身近になったと感じています。

時代は変わり、デザイナーだけではなく、一般の人も印刷会社や印刷に触れる機会が増えているのではないでしょうか。

印刷を前提としたグラフィックデザインソフトの設定方法【基礎】

CMYK

先程も述べた通り、個人で家庭用プリンターで印刷するだけではなく、印刷会社に頼む場合も多くなっていると思います。

そこで、外部に印刷を頼む場合の設定と基礎を4つの工程でまとめました。
印刷会社によって細かいルールの違いはありますが、
基本は下記の通りにデータを作成すれば問題ありません。

※家庭用プリンターでの印刷も同様です。

  • ①サイズは定番のA4に設定
  • ②印刷に対応したCMYKモードへ
  • ③印刷用画像の解像度は300dpi【重 要】
  • ④裁断用(切り取る)トンボをつける

少し専門用語もでてきましたが、基本はこの4つになります。

デザインソフトによって設定は違いますが、考え方は同じです。

ここからは実際にAdobe illustrator(アドビ イラストレーター)とPhotoshop(フォトショップ)の画面で例を出して、解説していきたいと思います。

①サイズは定番のA4に設定

CMYK

まずはillustratorで印刷をする紙(キャンバス)のサイズを設定しましょう。メニューの『ファイル』→『新規』。サイズに関しては、最初は何も考えずに『A4サイズ(縦297mm 横210mm )』の一択で問題ないと思います。

なぜかと言いますと

  • 日本では一般的なサイズ感
  • ノートやクリアファイルの大きさと同じで、馴染みがある
  • 販売されている用紙でA4が一番種類が豊富
  • 家庭用プリンターはA4サイズが基準
  • 印刷会社に依頼する際も、他のサイズと比べて料金が安い(一番多く注文のあるサイズなので、キャンペーンなどで安くなっています)

以上の理由になります。

実際に皆様が印刷物で普段から目にするサイズも、A4が一番多いです。
例えるならば、マクドナルドでセットを買うと、ポテトのサイズはMが標準でついてくる感じでしょうか。

ここは深く考えずに先に進みましょう。

②印刷に対応したCMYKモードへ

CMYK

サイズの設定の次は、印刷向けにCMYKモードへ。
→プロファイルから『プリント』を選びます。(カラーモードが自動的にCMYKになります)

③印刷用画像の解像度は300dpi【重 要】

CMYK

CMYK

もし写真などの画像を使用する場合は、Photoshopで画像を開きメニューの『イメージ』→『画像解像度』→『再サンプル』のチェックを外して300pixel/inchにします。
※画像1枚目

こちらも画像モードは『イメージ』→『モード』→『CMYK』へ。
※画像2枚目

以上で印刷向けの画像に変更されました。

④裁断用(切り取る)トンボ(トリムマーク)をつける

CMYK

例えば『A4サイズの紙に印刷するけど、ポストカードサイズで切り取りたいんだけど。』こういった紙の大きさに対して、使いたいサイズが違う場合もあると思います。

その際にトンボ(トリムマーク)というマークで切り取る範囲を表記します。

設定は簡単です。

  • 長方形ツールで切り取る大きさのサイズを指定
  • メニューのオブジェクト→トリムマークを作成
  • 4辺を3mmづつ伸ばす
  • 印刷後、ガイドラインに沿ってカッターと定規で4辺を断裁します

基本はこちらが大まかな流れになります。

CMYK

CMYK

※余談になりますが、トリムマークは日本独自のルールで、海外ではクロップマークを使用するのが一般的になります。
CMYK

制作したグラフィックデザインを印刷する際の注意

CMYK

ここまでの工程で、すでに印刷までの準備はできていますね。
それではここから、初心者がミスしがちなポイントと注意点を見ていきましょう。

最初のうちは印刷しても失敗だらけで、インクや紙を無駄にした経験が多々ありました。そういった部分を、あらかじめ解決できればと思います。

印刷前に一度チェック

初心者が間違えるポイントは基本的なところ多いです。めんどくさいなと思うかもしれませんが、印刷前のチェックは必ずしましょう。

  • 印刷サイズと実際の用紙サイズがあっているか?
  • 印刷の向きは正しく設定されているか?
  • 写真を使用する場合は解像度300dpiになっているか?
  • CMYKモードになっているか?

上記の4項目が問題なければOKです!

出力された印刷物を確認してみよう【ワンポイント】

こちらで最後になりますが、
実際に出力された印刷物を手に持って確認してみましょう。

なぜかと言いますと、目で見た際に文字の大きさや、
画像の大きさなど、見やすさをチェックするためです。

例えば、極端な例ですが雑誌を1m離れて見る人はいませんよね?テーブルに置いたり手に持って、見やすい距離で文章や写真に目を通していくと思います。

この様に実際の状態で印刷物を確認してみると、
パソコンの画面上では気づかない部分がみえてきます。実際のサイズ感で、文字の大きさなどを調整してみましょう。

あとは【確認】→【修正】→【印刷】の繰り返しになります。

まとめ:まずは家庭用プリンターで良いので印刷してみよう

CMYK

今回は初心者向けにということで、なるべく混乱しない様に、細かい部分はあえて説明していない部分もあります。しかし、一連の流れとしては理解できたかと思います。

記事のポイントまとめ

  • 印刷はある程度の基礎知識が重要です
  • 現代の印刷環境は手軽に試せる時代になりました
  • デザインソフトの設定方法は大まかに4つです
  • 出力された印刷物を確認してみましょう

以上になります。

グラフィックデザインはパソコンのモニタで見るのと、
紙に印刷された実物を見るのでは、かなりの違いを感じると思います。
そこが奥深いところでもあり、難しい部分でもあります。

でも安心してください、回数を重ねるうちに自分の想像しているイメージとの差が徐々になくなっていくはずです。まずはある程度の印刷回数を経験してみましょう。

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